常軌を逸した寺内貫太郎のごとく

〔血と骨〕 傍若無人、凶暴、傲慢、強欲、自分本位、成り上がり・・・

今の時代、小規模に噴出している人はそこらじゅうにいるが

ビートたけし演ずる「金俊平」のように、怪物的に顕在化した人間には

あまりお目にかかることはない



終戦直後、激動の時代から昭和後期、大阪のとある朝鮮人長屋が舞台

昔はこんな常軌を逸した人物が、町に一人はいたような気がする

やはり、周りの人達は腫れ物に触るような感じで、なるべく近寄らずにいた



「金俊平」は、なつかしの「巨人の星」の父ちゃん、星一徹ばりの

恐ろしいほどの頑固オヤジだが

家族に対して愛情・優しさのひとかけらも見せない



なつかしのキャラでもう一人

「寺内貫太郎一家」の寺貫のほうが、風貌はともかく

ある意味似ているかも知れない



普段は無口、ときたま威張りちらす、あごで人を使う

気に入らないことがあると、ちゃぶ台をひっくり返して

息子役の西条秀樹と取っ組み合いのけんか!

襖や障子を壊すのはあたりまえ



画像






















しかし「金俊平」のほうが、はるかに凶暴!

自分の思うがまま家族を支配、家族愛が成立していない



外でつくった息子のオダギリジョーと、家の中から土間

そして、土砂降りの雨が降る表の道へと転げ周り

殺しあうほどの殴り合い



さらに、家督をつぐ息子とも壮絶な喧嘩というか、お互いの家を

破壊しあうほどの強烈バトル(数十メートル離れた別々の家に住む)

そして、娘の葬式の席では娘婿を襲い、暴れまくるバイオレンスおやじ



内でも外でも子供をバンバンつくる

精力のつくものを数多く集め

スペシャルメニューなのか(?)外の桶に貯蔵した、うじがわいた肉を

うじを息で吹き落としながら食らう壮絶さ!!



自分の血と骨を受け継ぐ子孫・一族の繁栄、家長制・・・

そしてのし上がる事に執着しすぎるあまり

家族・親戚・従業員・ご近所さん、誰ともうまくやっていけない

結局、暴力と金で縛り付ける関係を築いているだけだった




山本周五郎賞受賞、作家のお父さんがモデルらしいが、

この映画は、結婚後から死ぬまでのストーリーがメイン

小さいころの生い立ちなどは不明である・・・


「羊たちの沈黙」「ハンニバル」「レッドドラゴン」みたいに

前身もので1本作れそうだ





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映画「血と骨」の世界


この記事へのコメント

マウ
2006年04月24日 21:31
コメントありがとうございます。

本当にすさまじいお父さんですよね。
今ではほとんどみかけないですね、ちゃぶ台をひっくり返すお父さんなんて・・・・。

原作ではもっと怪物ぽかったです。
わが道を行くとこまで行くというかんじでした。
uogokoro
2006年04月26日 22:48
こんばんは。
原作を読んだ人に聞くと、大半が(といっても一人)
本のほうが良いという意見でした。
機会があったら読んでみます。
怪物っぽさという点では、ビートたけしの裏返った
かすれた高い声では違うかなと感じてました・・・。

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