神様と奴隷

「お客様は神様です」遠い昔、三波春夫が言い放った言葉は、
日本人の意識のなかに今も根強く残っているのか・・・?

今の自分があるのもお客さまのおかげ!
いつも感謝し、もっと楽しんでいただけるよう
頑張って歌いますっという気持ちを誇大表現した



ホテル、デパート、レストランや小売店などサービス業に従事する人々は

誠心誠意尽くす気持で、日々お客様が満足するよう努めなければならない

神様をあがめるがごとく・・・

なかには、お客の立場を利用し、ここぞとばかりに傍若無人な振る舞いをしたり

自分がもっているやり場のない怒りやストレスを、発散しまくる悪い神様も出現する

受ける方は、基本的には絶対服従、神様が悪くても弁解したり反論は許されない

奴隷に身をおくがごとく・・・


①飲み屋で「注文した物が全然こない店長だせぃ」と茶髪の兄ちゃんに
呼ばれた店長は、怒られたあげく料金をサービスし不満が募る

②次の日、飲み屋の店長はクリーニング屋に頼んでいたスーツをとりにいく
いつもなら気にならない「些細な汚れ」を見つけ憤慨、やり直しを命じる

③クリーニング屋の店主は、飲み屋の店長に平謝りし、その場をおさめるが
あまりに小さいケチのつけ方が腑に落ちない

④配達途中でスタンドに寄った店主、ガソリンを給油口からあふれさせ
車体にかけてしまった茶髪の兄ちゃんを「ボケ、カス!」と頭ごなしにしかってしまう

⑤軽い失敗を、必要以上に怒鳴られた茶髪の兄ちゃんは、その晩
気分を晴らしに飲み屋に出かける・・・

と、神様と奴隷が入れ替わり連鎖する、不思議な現象はめずらしくない日本

旅行での体験や映画・TVを見る限りでは、欧米ではもっと対等に近い感じで

お客さんに接している、もちろん失礼があってはいけないが



同じ人間なのに、人格がかわるわけでもないのに

その場その場で、いったん立場や役割が決まると、それを受け入れ

キチンとなりきり演じきる几帳面さ(?)は日本人独特のものなのかもしれない

悪い連鎖はうまく断ち切り、なんとか昇華させていきたいもの

 

              *              



ある日の午後、住民票をとりに行った役所での出来事

役所のカウンターにやっと呼ばれた男が大声で叫ぶ

オラ~ふざけんなよ!1時間も待たせやがって

確かにめずらしく混んでいて、待ち時間は長い 。。。ヤバイ!暴れんのかなぁ?

窓口の女性は「すいませんねぇ」と一言発し、申請書の処理を急ぐ

周りの職員達も気づいてはいるが、何事もなかったかのように自分の仕事を進めている

「おぉなんだよこれぇ!」「ったくもう」「ふざけんなよ!」・・・などと男は言い続けるが

その場をいさめたり、とりつくろうでもなく、ほおっぽりっぱなしに近い

とうとう男が帰るまで、職員に特別な動きを見ることはなかった・・・

神様も奴隷も無関係な世界がソコにあった

画像















人気blogランキングへGO!















この記事へのコメント

ミモザ
2007年06月10日 17:29
お久しぶりです~長い旅行から帰ってきました。
留守にしている間に書かれた記事を全部、読ませていただきました。
タジキスさんはよくイベントで代々木公園に行かれるので、
私も行って見ましたが6月の平日だったので、アフリカ系の人が
打楽器の練習をしている光景とバラ園をみてきました。
5月27日に行けば良かったな~と反省しています。
それから神様と奴隷、楽しく深刻に読みました。
最近、怒りっぽい人や独り言を言う人、いろいろ増えて少し
怖い世の中になってきました(>_<)
タジキス
2007年06月11日 22:29
おかえりなさいませ
代々木公園まで行かれたのですか?
平日は近くの表参道ヒルズとかの方が良かったかも
行ったことありませんが。
神様と奴隷はずっと溜め込んでいた思いです。
相手の肩書きなどによって態度をガラッと変えるのは
日本人が顕著だと思います。

この記事へのトラックバック